こんにちは。塾長の岡田です。
いきなりですが、中学受験はいつから準備すればいいの
という質問をよく受けます。
お答えします。
安心して受験に臨みたいなら4年生に入る2月(3年生在学中の2月)
からスタートがベストです。
勉強は知識だけではありません。
学び方や、考え方、調べ方、生活リズム、ノートの取り方、質問の仕方、
一週間の予定、テスト本番での対応力、すべてを3年間かけて、
訓練していく必要があります。
知識を運用していく力、それこそが受験のみならず
これから先、子供達が社会から問われる力です。
ですから、ただ単に講義をうけて理解できるのなら、もうこの時代、
Youtube授業でいいのではないかとすら思ってしまいます。
20~30年前の中学受験と大きく違うのは、
もはや中学受験の問題もそのほとんどが研究しつくされ、
新作の問題はほぼ皆無です。
わからないことがあれば、検索能力があればそれですむ、
そんな部分も少なからずあります。
ですから、使用するテキストがいいとか悪いとかではなく、
指導する側がどれぐらいお子さんの個性を理解して指導するかが重要となります。
そう、*うちの子が*どのレベルの問題までを確実に解けるようにするか、
が重要なのです。
そして、可能であれば6年生の夏休みには過去の問題に
きちんとあたれるようにしなければいけません。
なぜなら、夏休み明けには志望校別の模試があるからです。
その時に*実際にその学校を受けたい生徒の中で*
成績がとれていなければ、親子とも、先生も、相当な不安にかられます。
心が折れてしまったら、受験はなりたたないのです。
前に進もうと努力する姿勢がなくなったら、成績はあがらないのです。
ですから、少しでも納得いく結果を得るために、それまで準備をします。
となると、実質使えるのは6年生の前期まで。
しかし6年生の前期はまとめに使いますから、5年生後期までには
一通りの学習がすんでいないといけないことになります。
5年生の一年間だけであの内容を一通り学習するのは….
かなりつらいです、正直。
ですから、4年生(ないし3年生)のうちから、きちんと準備を
していくことが重要だと思います。
大人の努力とはやはり異なり、子供たちは学校生活を営みながら、
人間としての成長をしつつ、学んでいかなければならないので、
とても負荷がかかるのが「中学受験」という目標です。
しかし、どれだけ社会が成熟しても、「競争」自体はなくなりませんから、
中学受験を通して、立派に努力して、成果を手にすることができる。
そんな強い子にわが子を育てたいものです。